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■燃焼制御機器事業部

DUNGS   ＤＭＶ マルチ機能ガス遮断弁 製品概要

ＤＭＶシリーズのガス遮断弁は，あらゆる燃焼装置における天然ガス，都市ガス，ＬＰＧ等のガスを二重遮断及び圧力制御を可能とする多目的，多機能なコンパクトサイズのマルチ機能ガス遮断弁です．ガスを燃焼するバーナの配管設計における問題点は，ガスの種類及び供給圧力が多岐にわたり配管設計を統合的に標準化出来なく，結果としてあらゆる種類のガス遮断弁を使用し，開発，設計，製造コスト削減の大きな障壁となっていました．さらに，燃焼量を制御する制御形態が異なれば，配管仕様の種類はさらに増大しました．ＤＭＶマルチ機能ガス遮断弁シリーズはこれらの諸問題を解決する目的で開発されたフルラインのガス遮断弁シリーズです．
　

■ＤＭＶシリーズはガス配管接続口径１５Ａより１２５Ａまでの広範囲な接続レンジをカバーします．

■ＤＭＶシリーズはすべて，バルブブロック内に２台の遮断機構を直列に配列した二重遮断機能の採用により，配管工程を削減し，小スペース化が出来ます．

■配管接続口径１５Ａより５０Ａまでは，配管作業工程を容易にするエンド・フランジ接続方式を採用．６５Ａから１２５Ａまではフランジ接続です．

■２５Ａから５０Ａまでのサイズでは，バルブの入り口側と出口側のエンド・フランジ・サイズを自由に組み合わせられる為に，配管途中におけるレデューサ等を省略出来ます．

■２５Ａから５０Ａまでのサイズでは，数種類のバルブ本体の中から，流量差圧特性に応じて，経済的なバルブ選定が出来ます．

■ＤＭＶシリーズは，先進的な電磁回路技術と低圧力損失設計により，遮断弁全体が極めて,小型でコンパクトな構造となっています．遮断弁への通電を表示するランプが装備されています．

■ＤＭＶ−ＶＥＦは，燃焼用の２次側空気圧に予め設定された空燃比率により，ガスノズルへのガス圧力が自動追従する空燃比制御を可能にし，バーナ周辺の機械加工部品の削減，空燃比率が狭いバーナの安定燃焼や高燃焼と低燃焼切り替え時のオンレシオ制御を極めて簡単に実現出来ます．空燃比制御機能は特に，元混合バーナで理想的な制御が可能となります．

■ＤＭＶ−ＳＥシリーズは，ガバナ機能を内蔵した遮断弁マルチ機能化による低圧力損失の高流量設計により安定した燃焼を確保します．

■ＤＭＶ−ＤＬＥは，バルブブロック内の２台の遮断機構の内，上流側がクイック・オープン開度特性，下流側がスロー・オープン開度特性の構成からなる二重遮断構造のコンパクト・バルブです．上流側のバルブには流量制限機構が装備されています．

■ＤＭＶ−Ｄは，バルブブロック内の２台の遮断機構の内，上流及び下流側がクイック・オープン開度特性の構成からなる二重遮断構造のコンパクト・バルブです．上流側のバルブには流量制限機構が装備されています．

機械式のリンケージ等を使用して空気ダンパとガス側のバタフライ弁をリンクして比例制御を行う事は製造コストの増大，空気圧力変動への補正機能が行われない，配管周辺に於ける配置上の制約等が存在する．空燃比制御機能を有するDMV-VEFを使用する事により経済的かつ簡素化された燃焼装置が構築出来ます．

ＨＩ−ＬＯ制御で最も困難な点は，ＬＯ位置からＨＩ位置へ，ＨＩ位置からＬＯ位置へ移行する時の空燃比率のオフレシオによる問題です．さらに，ガス遮断弁以外にガス量を制御するバイパス弁や複雑なガス配管が必要となります．空燃比制御機能を有する・MV-VEFを使用する事により経済的かつ簡素化された，オンレシオＨＩ−ＬＯ制御の燃焼装置が構築出来ます．プレミックスバーナに於ける空燃比制御，炉内圧補正は必要不可欠です．

工業用バーナの燃焼量制御方式で多く採用されている，ガス遮断弁を数台並列に設置し，同数の電磁弁を燃焼空気の供給用として設置する方式は配管行程が極めて困難であり，各燃焼量に於ける調整は長時間を有する．空燃比制御機能を有する・MV-VEFを使用する事により，空気ダンパの開度位置を設定するだけで，経済的かつ簡素化された燃焼装置が構築出来ます．

ガス配管に於ける２個の遮断弁とガバナを小型でコンパクトな一体構造にしたDMV-SEを使用する事により，経済的かつ簡素化された燃焼装置が構築出来ます．台数制御により排気抵抗が変化する場合や，機械室の燃焼空気取り入れ状況が変化する場合には，空燃比制御機能を有する・MV-VEFを使用する事により常に適正な燃焼状態を維持出来ます．

ガス量の制御機構やガス圧力の制御機構をガス遮断弁より分離して構築する大規模な工業燃焼装置向けに適したスローオープン二重遮断弁がDMV-DLE，クイックオープン二重遮断弁がDMV-Dです．